「民事訴訟は嘘つき放題。」 私が司法研修所の民事裁判の講義で聞いた言葉です。 司法研修所とは司法試験の合格者が弁護士、裁判官、検察官になるために研修です。 そこで民事裁判と刑事裁判、そして法曹三者のそれぞれの仕事の基礎を学ぶのです。 そう、民…
【事件の内容】 イギリスの作家D・H・ローレンスの作品『チャタレー夫人の恋人』を日本語に訳した作家伊藤整と、版元の小山書店社長小山久二郎に対して刑法第175条のわいせつ物頒布罪が問われた事件です。この著作には露骨な性描写が含まれていました。翻…
【事件の内容】 1981年7月5日午後10時20分頃、イギリス人A(在日歴8年)は、夜間帰宅途中、路上で泥酔した女性Bとこれをなだめていた男性Cとがもみ合ううち、Bが倉庫の鉄製シャッターにぶつかって尻餅をついたのを目撃しました。 その際、女性Bが「ヘルプミ…
昔の刑法では尊属殺人(親殺し)は普通の殺人罪に比べて特に重く罰せられていました。親殺しは「死刑か無期懲役」しかなかったのです。 しかし、ある事件がきっかけで、尊属殺人重罰規定は憲法違反と判断されました。 その事件の内容が凄惨すぎます。 【事件…
私はクラシック音楽をよく聴く。 特にベートーヴェンの音楽が好きだ。 ベートーヴェン…音楽家として天賦の才能を持ちながら、徐々に耳が聞こえなくなるという病を抱えた悲劇の人。 ベートーヴェンの耳に異常が生じたのは30歳ころからと言われており、40…
先日、冨田真由さんの殺人未遂に対する裁判員裁判の判決が言い渡されました。 「懲役14年(検察求刑17年)。」 ネットをはじめとして、世間では刑罰が軽すぎるという論調が主流のようです。 一方で、検察求刑が17年であることも含め、刑事事件を手がけ…
弁護士はオワコンである、というのが当ブログの基本的スタンスです。 もちろん異論はあるでしょうが、あくまで一弁護士として個人的な意見を述べているだけなので悪しからず。 では、弁護士と並んで法律職のひとつ、裁判官はオワコンなのでしょうか? 仕事内…
弁護士がオワコンである2つ目の理由について書きたい。 それは、弁護士業界に全く将来性がない、ということです。 いや、全くというのは語弊かもしれません。 例えば、ITや人工知能(AI)といったその業界自体において将来性の見込める分野、国際取引等(仲…
法テラスという存在をご存じだろうか? 法テラス|法律を知る 相談窓口を知る 道しるべ 正式名称を日本司法支援センターといい、民事事件から刑事事件まで、法律サービス業について公的な支援を行う機関です。 この法テラスの担っている業務のうち、弁護士に…
弁護士の仕事には発展性も面白みもありません。 似通った事件を法律・判例に基づき同じように処理するだけです。 予定調和でさくさく事件が解決すればまだ良いのですが、すぐに終わるのなら弁護士は要りません。 依頼者や相手方が感情的になっていたり、弁護…
私が弁護士になって10年余り。 社会も弁護士業界も大きく変わってしまいました。 2017年現在、弁護士業界は既にオワコンです。 未来ある若者には、余程の理由がない限り、弁護士は絶対に避けた方がよい職業だと思います。 私自身、終わり行く弁護士業…